投稿日時:2014-02-28 13:44
赤ワイン
西洋におけるワインの歴史は極めて古いものです。数あるお酒の中でも、特に魅惑的で神秘的な雰囲気もあり、今でも多くの人々を魅了してくれます。
新約聖書ヨハネ福音書15章に、私は葡萄の木であり、弟子たちは葡萄の枝であるというイエスキリストの言葉があります。キリスト教にとって葡萄は象徴的な存在であり、赤ワインと思われる葡萄酒の記述も聖書の中に非常に多く見られます。イエスキリストは最後の晩餐において、赤ワインを私の血であると言っているため、キリスト教では特に神聖なお酒として大切にされるのです。
ちなみに、英語のワイン(wine)という言葉は、ラテン語で葡萄酒を意味する言葉のvinum(ウィーヌム)と同根です。
古代ローマの政治家にして、博物学者でもある大プリニウスという人は、in vino veritas(酒中に真実あり)という名言を残しています。お酒を飲んだときにこそ本音があらわれるという考え方は、約2000年前の古代ローマの時代にはすでにあったようです。
歴史家でもある大プリニウスの記述から、少なくとも2000年前の古代ローマの市民の間でも赤ワインは日常的に飲まれていたことは確実です。