お酒の歴史と魅力についての記事を書いています

投稿日時:2015-10-06 13:22:01

スピリッツ

男なら、お酒といえばやっぱりスピリッツですよね。

アルコール度数の高いスピリッツを、ショットでくいっいく。昔、洋画で見たあのワンシーンに、子供心ながら憧れたものです。しかし、大人になってみても、スピリッツをストレートで飲むのは、なかなか厳しいもの。スピリッツを飲みこなせるようになったら、その時にやっと、大人の仲間入りができるような気がします。いわば、スピリッツは男のロマンのお酒といってもいいかもしれません。

さて、そんなスピリッツ(蒸留酒)ですが、その歴史は他のお酒と比べて面白いものになっています。それというのも、スピリッツの歴史には、蒸留器の存在が欠かせないからです。蒸留器という科学の進歩を経て、お酒を進化させたもの、それがスピリッツなのです。

お酒の歴史と紐付けてみると、スピリッツの歴史はより面白く見えてきます。まず、お酒の歴史ですが、判明している限りだと、今から約5500年前に初めてのお酒が作られていたと言われています。そして、蒸留器が発明されたのが、それから500年ほど後のこと。しかし、その時はまだスピリッツが作られることはありませんでした。

スピリッツが初めて歴史に登場するのは、今から3000年ほど前のこと。蒸留器が発明されてから、2000年も経ってから、スピリッツが作られるようになりました。確認されている限りだと、現在のエチオピアやインドのあたりで、スピリッツが作られていたと言われています。ただし、この時はまだ、世界中でスピリッツが作られていたわけではありませんでした。

スピリッツが世界中に普及するようになったのは、その500年後のことでした。当時はアレキサンダー大王による世界制覇が行われていた時代。そのアレキサンダーにも縁のあったアリストテレスが、ブランデーを造ったことから、アレキサンダーの制覇と共に、スピリッツが広まっていったと言われています。

初めてのお酒が誕生してから、スピリッツの作り方が広まるまで、その間5000年以上。各地に様々なお酒が根付いていたことはいうまでもありません。そうしたお酒をもとに、スピリットは作られていきました。だからこそ、スピリッツは種類が多いんですね。

当時の人も、スピリッツの登場にワクワクが止まらなかったことでしょう。だって、今まで親しんできたお酒が、別のお酒に変化するのですから。きっと、いろいろなお酒を蒸留器にかけて、スピリッツにして楽しんでいたのでしょう。

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